呼吸だけを意識するだけで健康に近づける

 

kokyuu

日々クライアントの方々の体を見させていただいていて、呼吸の指導というのをよく行います。

というのも、自分の呼吸について意識している人が少ないからです。
自分の体のことを感じれている方も少ないので、当たり前のように浅くて早い呼吸をしていたり、呼吸筋のわずかな部分しか使えていない人もおられます。
せっかくの自分の体のことが分からず、使いこなせないために体の回復力も疎外している場合も多いです。

 

 

コロナウイルスで呼吸器疾患の重症化もよく言われていますね。
呼吸は自律神経や内臓の働きにも関与します。
生きていくために必ず必要になる呼吸が変わればあなたの体は変化し、強く、そして余計な緊張が抜け、健康に近づける一歩になります。

呼吸に意識を持ったことはありますか?

自分が呼吸をしていることに意識を持ったことはありますか?
息をしていることが当たり前になりすぎてわざわざ意識したことがないという人もいるかもしれませんね。

 

僕自身も常日頃から意識し続けられるわけではありません。
逆に一日中意識し続けるには無理がありますしね。

 

しかし、自分の体に意識や耳を傾ける時は必ず意識します。
今体のどこに重心がかかっているか、どこに力が入っているか、なぜここに負担がかかっているか。

 

「あぁ〜最近気持ちだけが前に行って前のめりになっていたな。重心が崩れないように腰や背中に負担がかかっていたな。
だから背骨が緊張して息がうまく吸えていなかったな。」
といった具合です。

そうやって自分の体に向き合い、少し調整するだけで体も気持ちも落ち着き、冷静な考えが浮かぶようになったります。

 

ここまでする必要はありませんが、自分の呼吸に意識を傾けてみて、どこが動いているだろう、どこが動いていないだろうと感じとってみてください。

呼吸を感じる

 

肺

 

まず、自分の呼吸に意識を持っていきましょう。
息は吸いやすいですか?吐きやすいですか?
息を吸うときに体のどこが動いていますか?

 

何度か吸って吐いてを繰り返してみて自分の体を感じてみてください。
ちなみに呼吸に関する部分、肺はあなたの肩からみぞおちあたりまであります。
呼吸に関係する筋肉は首や背中、脇腹にお腹まで筋肉が働きます。

 

次に立ったままでも座ったままでもいいので少しだけ重心を傾けてみて呼吸をしてみてください。
右に左に、前後に。
吸いやすさや、体の動く部分に変化が起こりますが感じましたか?

 

感じにくいという方は大袈裟に体を丸めた状態や体を反らした状態で呼吸をしてみてください。
息を吸った時や排他ときに働く体の部位が違うことに気づいたのではないでしょうか?

 

吸いにくさを感じる場合や、重心のズレ方によっては吸いやすいかもと感じた方もいるかもしれませんね。
特に吸いやすさを感じた場合、それだけあなたは常日頃から体を緊張状態に持っていっており、身体に負担をかけていることになります。
自分で重心の位置を戻し、楽に体が働くように修正してあげましょう。

 

逆にどの体の向きも呼吸がしんどかったり、大きく変わらないという人もいるかもしれません。
あなたの自身自分の体からの信号をキャッチするセンサーの感度が低下していたり、呼吸筋そのものの働きが低下している場合もあります。

呼吸の意識を変えて、健康に近く呼吸を手に入れよう。

 

呼吸

 

自分の呼吸の感覚が分かった人も、わからなかった人も呼吸に関するエクササイズをしてみましょう。

 

まず、一度姿勢を正して肩もすくめて一気に方の力を脱力。
肩をストーンと落とす感じです。

その状態で始めましょう。
呼吸は鼻から吸って鼻から吐きます。

 

まず息を吸うとき。
①鼻から耳まで水平に空気が広がるイメージで息を吸ってみます。
②肺にいっぱいに空気が入ってくるイメージで、肩、背中、胸、腰まで空気が入ってくるような意識を持ちましょう。
③みぞおちあたりにある横隔膜が上下に動くイメージで息を吸います。息を吸った時には横隔膜が下がりお腹が膨らむ意識を持ちましょう。

 

次に息を吐く。

①頭の中に溜まっている空気が抜けていく意識で息を吐いてみましょう
②胸郭(肋骨)が締まり、肺の中の空気が押し出される意識を持ちましょう。
③横隔膜が上に上がり(緩み)肺の空気を押し出す意識を持ってみましょう。

 

それぞれの呼吸を2〜3回ずつ行ってみて呼吸の感覚の強化を行います。
どこに意識を持っていくと呼吸がしやすいかは、個人個人の体によって変わると思います。

 

終わった後は今までの呼吸とエクササイズ後の呼吸の違いを感じてみてください。
いろいろな感じ方があると思います。

僕は今までよりも肺に空気が入る感覚が増え、姿勢も無理なく正され、落ち着けた印象を感じることができます。

最後に

この記事では呼吸の意識の向け方やエクササイズをご紹介しました。

 

「この呼吸をすれば〇〇が改善する」という内容ではありませんが、常日頃している呼吸に意識を持っていくこと、変化に気付けるようになることで体からのメッセージをいち早く感じ取ることができます。
自ら自律神経を整え、不調を未然に防いだり、ひどくなる度合いを減らせることにつながるでしょう。

 

改めて自分の身体に目を向けてみて身体からのメッセージを受け取り、健康に過ごせるように生かしてみてください。

 

ご紹介した呼吸の意識をより高めたり、身体の不調を改善させたい。
身体のバランスや働きを取り戻したい。
内臓や自律神経を整えたい。
自分の体をもっと知りたいという方はお気軽にご連絡くださいね。
あなたの身体の助けになることを提供できると思います。