今回は妊婦さんの「めまい」についてのおはなしです。
妊娠すると「つわり」という妊婦さん特有の症状があります。 多く知られているつわりの症状としては「吐きつわり」「食べつわり」などがありますが 「つわり」の症状は実は他にもたくさんあります。
気持ち悪い、吐き気がするということだけではないんです。
それら以外の症状では、頭痛・肩こり・めまいといったものもつわりの症状の一つとして現れる場合があります。
こういった症状は周囲はもちろん本人も「つわり」だと気づいていない事が多いと言われます。
「つわり」と「めまい」って関係あるの??
妊娠すると全身の体液量が増えるということがいわれています。
そして、その影響で全身の体液分布が不安定になり身体の平衡感覚をつかさどる器官がある内耳のリンパ液の量に増減がみられるため、うまく機能しなくなり「耳鳴り」や「めまい」が起こりやすくなります。
またその他にも「めまい」につながる原因として・・・ 「つわり」により嘔吐を繰り返し過ぎてもめまいが起こることがあります。
あまりに嘔吐が激しく繰り返されるとめまいだけではなく貧血やそのほかの異常がみられる場合もあります。
その原因としては・・・ 妊娠初期から血漿量が増加して血液の濃度が薄くなり見かけ上の貧血が認められるようになります。
さらに、胎児への鉄の供給も必要になり、お母さんの体の鉄が不足しがちになると、全身に十分な血液が運ばれにくくなってしまう貧血症状から「めまい」に繋がってしまいます。
こんな時どうすればいいの?
このような場合には、摂取するものを変えていく必要があります。
貧血になりにくい身体にするためには、当然鉄分は普段よりしっかり摂取する必要があります。
その他にはタンパク質をエネルギーに変える働きがあるビタミンB6や DNAの合成や調整に必要なビタミンB12などの栄養素をしっかり摂取する必要があります。
先程の栄養素は動物性食品や植物性食品に多く含まれているので、それらの食品を積極的に摂るようにすれば貧血症状は改善されやすくなります。
オススメをこれから書いていきますね。
「鉄分を多く含む食材」
レバー、あさり、納豆、パセリなど
「ビタミンB6を多く含む食材」
にんにく、マグロ、カツオ、レバー、鶏肉、豚肉、牛肉など
「ビタミンB12を多く含む食材」
しじみ、すじこ、レバー、あさり、秋刀魚、たらこ、いわし など
貧血症状があって「めまい」もするという人はぜひ上記のような食べ物を多くとるように心がけてみてください。
食生活を改善してもよくならない場合は、全身の体液分布不良を引き起こす根深い原因があるかもしれないので 一度、専門家に相談されることをお勧めします。
少しでも早くあなたの「めまい」が良くなって毎日快適に笑顔で過ごせるようになることを願っています。