VDT症候群という言葉は近年よく聞かれるようになってきましたが、
まだまだ世の中には浸透していないと思います。
VDT症候群とは、「Visual Display Terminals」(ビジュアルディスプレイターミナル)の略称であり、
パソコンやスマートフォンなどのディスプレイを長時間使用して作業をすることにより、
眼精疲労をはじめ身体や精神に悪い影響を受けてしまうという病気のことを指します。
特徴的な症状としては、目に関する症状がみうけられることが多いとされています。
主な症状としては、ドライアイ・視力低下・充血などがあります。
更に腕や肩や首のこりや痛み、腰痛、背中の痛み・しびれなどの身体症状があります。
精神的にも症状がみられることもしばしばあります。
例えば、抑うつ状態や不眠、イライラ、不安感や食欲減退などの精神的症状があります。
こういった症状が出ていても、「パソコンを触る仕事だから、目や肩がこるのは仕方のないこと」と
そのまま放置してしまっている方が多くいらっしゃいます。
しかし、不調の状態を長い間放置していると根深いゆがみの原因になってしまいます。
例えば頸椎のゆがみ
本来なら頸椎は重たい頭を支える為、生理的にS字に弯曲して首かかる負担を分散させているのですが、
首に負担がかかるような姿勢や動作の繰り返しによって生理的弯曲が失われてしまってしまいます。
この首の生理的弯曲が無くなった状態を「ストレートネック」といいます。
ストレートネックによって2次的に起こる症状として頭痛・肩こり・首こり・めまい・ふらつき・しびれなどがあります。
その他には深く眠れなくなったり、疲労感がなかなかとれないということがおこるため、
自律神経が乱れたり、免疫力が下がり病気になりやすい身体になってしまう可能性があります。
だから、仕事で肩首がこるのはしょうがないと放置しておくと症状はどんどん根深いものになってしまいます。
まとめると・・・VDT症候群は長時間のパソコンやスマホによって疲労が蓄積し
全身のゆがみ、頸椎のゆがみ・ストレートネックを引き起こします。
さらに2次的に肩こり・首こり、めまい、頭痛などの症状が起こってしまいます。
おそらく自覚症状が出た時には、すでにかなりの疲労度合で
頸椎のゆがみ(ストレートネック)も進んでいるかもしれません。
そうなる前に定期的に休憩をとったり肩や首の体操・ストレッチを行うようにして
VDT症候群にならないように注意が必要ですね。
あなたの不調や痛みのない快適な生活を応援しています。