頭痛が良くならない本当の理由2

肩こり・頭痛が良くならない本当の理由2   頭痛003 前回の「肩こり・頭痛が良くならない本当の理由1」では姿勢のゆがみは筋肉や関節のゆがみからだけではなく、内臓の疲労やゆがみからも起こること多い、そしてそこにアプローチしなければなかなか肩こりや頭痛は良くなりにくいということを説明させてもらいました。   今回は、内臓疲労や不良姿勢で肩こり・頭痛が起こっている状態でずっと我慢をしていると自律神経のバランスまで崩れてさらに肩こり・頭痛の症状は悪化していき根深いものになるし、他のつらい症状まで出てくるということを説明していきますね。  

まず、自律神経とは・・・

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つの種類の神経からできています。この二つの神経が絶妙にバランスを取りながら身体のいろいろな機能を調節しているわけです。    ・交感神経とは・・・  主に活動しているときに活発に働く神経で、身体を興奮させたり、緊張させる神経です。   この交感神経が働くことで   ・目の瞳孔が拡大する ・心臓の拍動が速くなる ・血管が収縮することで血圧が上がる    などといった感じで身体は活動状態になります。    ・副交感神経とは・・・  主に寝ているとき、リラックスしているときに働く神経で、身体の興奮状態や緊張を休める神経です。    この副交感神経が働くことで   ・目の瞳孔は収縮する。 ・心拍数はゆっくりと落ち着く ・血管が拡大することで血圧は下がる    という感じで、身体はリラックスして眠りに入りやすい状態になります。   これらの「交感神経」と「副交感神経」の2つがバランスよく正常に働くことで私たちの身体の調子が調整されているのです。この二つのバランスが悪くなることによってさまざまな不具合が出てきてしまいます。最近よく聞く「自律神経失調症」というのがこれにあたります。  

自律神経のバランスが崩れてしまうと・・・

  肩こり 女性(頭痛コラム) ひどい肩こりやそれに伴う頭痛が起きる 交感神経も副交感神経もどちらも内臓に張り巡らされて内臓の機能を支配しているのでこの内臓が日ごろからストレスや食生活によって疲労してしまうと、交感神経や副交感神経のバランスも崩れてしまいます。   そして内臓疲労によってバランスの崩れた自律神経を介して全身の筋肉を緊張させて今います。 だから肩や首などの筋肉を緊張させてしまうことで「肩こり」「首こり」それに伴う「頭痛」などが引き起こされたり、症状が強くなってしまったりします。     朝は身体がだるくて起きにくい、もしくは夜は神経が立ってなかなか眠れない 朝のだるさ  本来なら朝目覚めたら副交感神経優位だったのが交感神経優位になり活動モードに入れ替わるのですが、自律神経のバランスが乱れるとうまく切り替わらず、いつまでたっても眠気が取れずに身体がだるいという症状が出てきます。    反対に夜になかなか眠ることができないという場合は逆で交感神経優位な状態から副交感神経優位への切り替えがうまくいっていないので、疲れているのに神経が立っていつまでも眠れないという症状が出てきます。     いつも身体がだるくてやる気が起きない やる気がでない  活動するために交感神経が優位に働き活動モードにならなくてはいけないときに副交感神経が働いてしまい、全身の倦怠感に襲われたり、横になりたいと感じたりしてしまいます。      このように自律神経のバランスが崩れることでどんどん神経も身体も疲労してしまい、筋肉は硬く緊張していきます。そして放っておくと症状は悪化していき、それに伴う肩こりや頭痛といった症状はかなりきつくなって改善しにくくなってしまいます。    だからできるだけ早期の治療が必要だし、その治療の内容も肩こりや頭痛が出ている本当の原因である内臓の疲労やゆがみ、自律神経のバランスを整えることにアプローチしていくことが大切です。 今まで長い間肩こり・頭痛に悩んで、マッサージや整体、整骨院に行っても良くならなかった方はきっと内臓の疲労や自律神経バランスを整えることが必要です。    つまり姿勢の改善だけではなく、内臓の疲労・ゆがみを整えて、自律神経のバランスを取ることこそがあなたの肩こり・頭痛を良くする最善の方法なのです。